道路に横たわる犬

ペットをめぐる交通事故の実態

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野良犬や野良猫が、車に轢かれて死んでいるというのはたまに見かけます。ところが、家族同然のようにして飼われているペットも交通事故に巻き込まれるという悲劇が、全国では多発しているようなのです。そこで、そんな交通事故に遭遇した場合の対処の仕方などについてご紹介してみたいと思います。

同乗していたペットが怪我をしてしまった

同乗しているペットが怪我をした場合の事故処理の流れや保険・保障等

世の中にはペットを飼っている人が随分と多くなってきました。従って、車にペットを乗せているという人もたまに見かけることがあります。ただし、そんなペットを乗せている時にもし交通事故に遭遇したら、どうしたらよいのか気になるところです。

ちなみに、結論から言うと、一般的な自動車保険において、ペットは財物・物と同じ扱いになってしまうので対物賠償保険で処理されてしまうのです。従って、治療費の方が高くなるケースさえもよくあるのです。

ただし、ペットも人間と同じような入院や治療費を補償をしてくれるペット用の特約保険もあるようですね。

ペットが安全に乗れるアイテムや車

ペットを車に同乗させる際には、乗り慣れていないとソワソワと落ち着かないことがよくあります。しかも、そんなペットを気にしていると、思わぬ交通事故を招いてしまう危険性があります。そこで、ペットにもシートベルトが装着できるセーフティーハーネスという商品があります。

また、ドライブ中にペットがおもらしをしても座席シートが濡れないようなペット用のシートもあります。その他、車自体もペットが乗りやすいという車があるようです。

例えばトヨタのノアは、低床フロアなので、小型犬でも自分で飛び乗れる設計になっています。さらに、ホンダのヴェゼルもペット用クレートが搭載しやすい設計になっています。

自分のペットが轢かれてしまった

散歩中に自分の犬や猫が他人の車に轢かれてしまった時の対応方法

散歩中に自分の犬や猫が他人の車に轢かれてしまった場合、まずは獣医さんの所に急行すべきでしょうね。ただし事故処理については、上述しましたようにペットは財物・物という扱いになるので、対物賠償保険で処理されてしまいます。

また、あいにくペットが死んでしまった場合の補償についても、ペットの時価相当の金額が上限という制約付きで対物賠償保険から支払われるようになっています。もちろん近頃ではペット用の特約保険などもあるので、加害者がそうした保険に入っている場合には治療費や入院費用なども支払われます。

ペットの死については、つらいですがしっかりした考えと準備が大切です。こちらの記事もどうぞ「ペットの病気予防:大好きなペットが元気でいるために。

散歩中に自分の犬や猫が車に轢かれてしまったトラブル事例

散歩中に自分の愛するペットが車に轢かれたというトラブルは、ネットにも何件も事例が掲載されています。どのケースもやはり最終的には、対物賠償保険が適用されてしまうことが多いようです。

その場合、リードが長すぎたとかリードを外していたなど、何らかの飼い主としての責任が問われるに可能性もあります。従って、過失相殺も適用されていまい100%の保証は受けれらないようですね。

人様のペットを轢いてしまった

人様のペットを轢いてしまった際の事故処理について

人様のペットを轢いてしまったという場合、まずは獣医さんの所に急行すべきです。その後、警察に現場検証をしてもらって事故処理をしておかないと保険が適用されません。

この時、事故を起こした車をどう処理するか、も問題になってきます。凹みやキズ程度であれば修理して乗り続けることも可能です。ただし損傷が激しい場合には、修理代が高いので買い替えるという方も多いようです。

その場合には、事故車は廃車になるでしょう。中古車としてはまず売れません。

また、自分で廃車するよりも、廃車 買取り専門の業者に依頼することをオススメします。廃車の手続きや、車の引き取りなどをおまかせできるので、とてもラクです。

人様のペットを轢いてしまった際のトラブルについて

万が一人様のペットを轢いてしまったという場合には、お互いの過失相殺のもと対物賠償保険が適用されることになります。

その代り、例えペットとはいっても当事者にとっては家族の一員のようなものです。そんな大事にしているペットが物や財物と同等な扱いを受けたら堪ったものではありません。そんなことから全国でもいろんなトラブルがあるようです。

もし後々まで被害者に恨まれたくないとか、誠意ある対応をしたいというのであれば、ペット用の特約保険に入っておくことをおすすめいたします。

まとめ

家族の一員としてのペットが、もし悲惨な交通事故に巻き込まれでもしたらその悲しみも相当なものです。

ペットを飼われている方は、加害者や被害者になってから苦しんでいては遅いので、ペット用の特約保険に入っておくのが一番だと思います。