犬の散歩

教えます!犬の散歩を成功させるコツ

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犬の飼い主が散歩について正しい知識をもっていることは重要です。
散歩とは、犬にとって運動であるのと同時に、飼い主とのコミュニケーションを深める大切なプロセスとなっているからです。
正しい方法で愛犬と散歩することができたならば、それは飼い主にとってもその愛犬にとっても、とても幸せな時間になることでしょう。

散歩がもたらす効果 犬にとっての大きなメリット

多くの犬にとって、散歩は運動以上の意味があることを理解する

犬がただ運動するだけであれば、わざわざ外出する必要はないのかもしれません。例えば室内で走らせることができるならば、それだけでも運動を行うことはできます。庭がある環境ならば、そこで思いっきり遊ばせていれば、散歩は必要ないことになります。

しかし実際には、多くの犬には運動以外の目的で散歩が必要になります。これは犬の持つ習性に大きく関わることなのです。

犬は飼い主とともに行動すること、役に立つことで満足する

飼い主とともに見慣れない場所を歩くことで、犬は自然と従者としての習性を発揮することになります。

飼い主に付き従い、危険を素早く察知して、いざというときは飼い主を守ろうと行動する習性は、多くの犬に自然と備わっている本能のひとつなのです。家のなかだけでは、こうした特性が発揮されることはまずありません。

もちろん、散歩の途中で飼い主が外敵に襲われるということは、滅多なことでは起きないわけですが、むしろ無事に散歩を完遂させたことで、犬に満足感が生じるというわけです。

飼い主と散歩できる犬は精神的にも健康を保つことができる

人間でも動物でも、適度な運動は健康にとって良い効果があります。そしてその効果は精神的な健康も増進させるのです。

人間も犬も、ちょっとしたことで身体や精神のバランスを崩します。普段はそれを補修し、修正して生きているわけですが、なにかのきっかけでそのバランスが崩れたままになることもあるのです。

散歩によってそれらの調整機能を正常に機能させることは、犬にも人間にも大切なことなのです。

犬の散歩の基本テクニック

他人に迷惑をかけないことが絶対条件

多くの犬の飼い主は、住宅地に住んでいることから、散歩もその周辺で行うということが多くなります。

広い野原を自由に歩かせるのでなければ、散歩中の犬の行動は自ずと制限されなければなりません。不用意に他人に近づいていったり、吠えたりするようであれば、その犬の散歩方法には問題があります。

また、犬のトイレは住民とのトラブルのもとになります。誰だって自分の住居周辺が犬のトイレになったなら良い気分ではないでしょう。トイレは基本的に出かける前に済ませ、いざというときに対応できるトイレグッズは必ず携帯しましょう。

犬のしつけについては、こちらの記事で詳しくお話しています。

リードウォークを犬におぼえさせよう

犬が飼い主の意思を理解し、息の合った散歩ができるようになるための基本テクニックがリードウォークです。これは犬の散歩中の行動をリードによって制御する方法です。

具体的には「常に飼い主のそばを、飼い主のスピードに合わせて歩き、飼い主の行動を常に気にかけている状態」を徹底して教えることです。
犬を自由に歩かせる散歩とは違うものですが、これができることで犬も飼い主も快適な散歩が行えるようになります。

犬の散歩の条件とは

犬の散歩はその犬や、飼育条件によって異なります。しかし、常に同じ時間に散歩に出かけるような習慣化はあまりおススメできません。なにかの都合で実行できない場合、事情が理解できない犬にとってはストレスになりますし、飼い主にとっても負担となれば長続きしないからです。

頻度も毎日ではなく、時間も朝だったり夕方だったりして良いでしょう。涼しい時間帯に行くという感じでいいのです。

雨の日は中止にして、距離も長かったり短かったり、ただしトイレは済ませてからという感じで、厳しい条件を付ける必要はありません。

犬にとって心地よい散歩の方法とはなにか

すべての飼い主は、自分の飼い犬が大好きです。しかし、飼い主の考える理想の散歩が、必ずしも犬にとって都合がよいとは限りません。

リードを何度も引っ張り、犬の自由を制限する方法は、犬好きの飼い主にとって納得がいかないものかもしれません。しかし、犬にとってみれば、飼い主の出す指示が明確に理解できるという状況は、とても楽しいものなのです。

飼い犬である以上、自由気ままに行動したいという「野生」を開放させることは、決してその犬のためにならないことを知りましょう。逆に飼い主に付き従う楽しさを覚えたとき、その犬は飼い犬としての幸せを得るのだと理解すれば良いのです。